【基調講演2】あなたの脳をあやつるブレインテック「GoodBrain」の紹介

 藤井直敬
株式会社ハコスコ、デジタルハリウッド大学大学院教授 

キーワード: 行動変容,  ブレインテック、無意識と意識

 現実は誰もが持っているが、あなたの現実は誰かの現実とは異なっている。そのような70億の異なる現実が複合的に重なり合っているのがこの世界だ。この世界を自在生きるには、異なる現実を直接つなぐテクノロジーが必要だ。これまでは、そのようなテクノロジーはスピリチュアルな胡散臭い技術であることが多かったが、これからはそれはブレインテックという新しいテクノロジーが私達を助けてくれる。
 だれもが自分の脳を自由に操って、本来の自分になる。ハコスコ社が提供するGoodBrainはブレインテックを用いてなりたい自分になるためのサービスだ。脳科学の知見をベースにヒトの五感を通じて様々な情報を与え、脳に働きかけることで意識を変容し目的を達成する。GoodBrainでは、独自のサービス提供だけではなく、脳をターゲットにした商品の企画、開発、実証実験などを行う。

藤井直敬

医学博士/ハコスコ 代表取締役
XRコンソーシアム代表理事
デジタルハリウッド大学院 教授
1998年よりMIT研究員。2004年より理化学研究所脳科学総合研究センター所属。2014年株式会社ハコスコ創業。
主要研究テーマは、現実科学、適応知性および社会的脳機能解明。

【分科会A-4:維持期の取組み】

行動変容をテーマに行うroom Aの最終第4セッションは維持期の取組みについてです。維持期は永久的に行動を続けてくれるという前提なので、教科書的には「支援の終了」ということになりますが、医療の世界では何年間も行動を続けてもらう必要性があることが多いですよね。
そこで、維持継続に必要そうなことを複数の視点から検討していきます。最初は「みんチャレ」というアプリを開発したエーテンラボの長坂さんから「互助の力を利用した維持継続」をテーマに、大会長の石井とセッション予定です。
後半は、アニメやアーティストのプロデューサーでヤオオロズ代表の福原さんをお招きし、「長く愛され続けるコンテンツ制作」について、大会長と30分間のフリーディスカッションを予定しています。消費されてしまうコンテンツと、熟成されるコンテンツがあると思いますが、その両者に言及してもらう予定です。

演題: ピアサポートによる 糖尿病治療効果向上

A10 Lab Inc.代表
長坂剛

1982年静岡県生まれ。2006年東京工科大学メディア学部卒業後、ソニーに入社。B2Bの営業やプレイステーションネットワークのサービス立ち上げに従事。ソニーの新規事業創出プログラム「Seed Acceleration Program」から独立しA10 Lab Inc.を創業。

演題: 熱狂を生むコンテンツ長く愛されるコンテンツ

ヤオヨロズ代表
福原 慶匡

アニメスタジオ「ヤオヨロズ」を立ち上げ、アニメ「けものフレンズ」「ケムリクサ」をプロデュースした。その他慶応大学博士課程でアニメビジネスの研究をしている 。

【分科会A-1 行動変容無関心期への取組み】

このページは、分科会A-1 行動変容における無関心期の登壇者情報です。

メディカルジャーナリズム勉強会代表の市川衛さん、外科医として数々のベストセラーを輩出した作家の中山祐次郞さんをお迎えし、無関心期のへ発信を行ってきたこれまでの知見や、苦渋した点、やめた方がいい点など、To doだけでなくNot to doにも言及して頂く予定です。
座長は大腸癌の早期発見を目指すアプリ「うんコレ」をはじめメディアアートを通じて医療啓発活動をする木野瀬友人が務めます。

演題と登壇者プロフィール紹介

演題
「刺さる」と「傷つける」の狭間で ~「人生会議ポスター」から学ぶことは~

メディカルジャーナリズム勉強会代表
市川衛

医療の「翻訳家」/メディカルジャーナリズム勉強会代表/京都大学医学部非常勤講師 。00年東京大学卒業後、医療・福祉・健康分野をメインに世界各地で取材を行う。16年スタンフォード大学客員研究員。メディアとヘルスケアの関係者がともに医療健康情報の質を高める手立てを学びあう「メディカルジャーナリズム勉強会」代表を務める。

演題: 専門家自身が発信する意義と問題点

外科医 /発信する医師団主宰
中山祐次郎

1980年神奈川県生まれ。聖光学院中・高を卒業後、二浪を経て、鹿児島大学医学部医学科。その後、都立駒込病院外科で合計10年勤務。2017年2月から福島県高野病院院長、2017年4月から福島県郡山市の総合南東北病院外科医長。
参加手術件数は一年に約200件。専門は大腸がん治療、外科教育。資格は外科専門医、消化器外科専門医、がん治療認定医、内視鏡外科技術認定医、など。「発信する医師団」主宰。
著書に『医者の本音』『がん外科医の本音』(SBクリエイティブ)、小説『泣くな研修医』(幻冬舎)など。

分科会長
木野瀬 友人