【基調講演】医師が処方する治療アプリ:日本初のデジタル療法の創出に向けて

このページは、第3回デジタルヘルス学会2019の基調講演、CureApp 代表取締役社長 佐竹 晃太様の講演内容についてのページです。

講演内容

「医師が処方する治療アプリ:日本初のデジタル療法の創出に向けて」

氏名 佐竹 晃太
所属・役職等 日本赤十字社医療センター呼吸器内科 / (株)CureApp 代表取締役社長

キーワード: 行動変容,  デジタル療法, 治療用アプリ

IT分野の発展に伴い,モバイルヘルス(mHealth)はこの数年で発展の一途をたどってきており、米国のFood and Drug Administration(FDA)においては、医師が患者に対して「処方するアプリ」が薬事承認されている。

日本においても、2014年末に薬事法から薬機法へと改正され、医療用ソフトウェアも薬機法の承認に対象となったことによって、アプリを臨床現場で活用するための法的なプラットフォームが整った.今回は、治療用アプリを活用したデジタル療法の概況をまずは説明したい。

さらに、著者がCureAppという医療ベンチャーを立ち上げ、ニコチン依存症治療用アプリなどの治療用アプリの開発を進めてきた中で、それらに関する取組み・エビデンスおよび今後の展望についても同時に述べたい。

演者プロフィール

2007年慶應義塾大学医学部卒、日本赤十字社医療センター等で呼吸器内科医として診療業務に従事。2012年より海外大学院に留学し、中国・米国でのグローバル経験を積む。米国大学院では医療情報科学の研究に従事する。2014年に(株)CureAppを創業。日本赤十字社医療センターでの外来診療を継続しつつ、日本遠隔医療学会などにおける学術活動にも精力的に取り組む。

上海中欧国際工商学院(CEIBS)経営学修士号(MBA)修了、米国ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院公衆衛生学修士号(MPH)修了、日本遠隔医療学会 デジタル療法分科会長